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看護師の夜勤の時間は決まっていない?【手当も勤務時間も違います】

看護師の夜勤はほんとうにつらい勤務ですよね。

そもそも人間は夜に起きていられるような作りをしていません。自然の摂理に逆らって、頭と体をフル回転させて看護師は夜勤に向かっていきます。そこに需要があるからです。我々は命を削り、「いのち」を救っているのです。

もちろんデメリットだけではないです。

夜勤は病棟によっては日勤よりゆったりしているし、夜勤手当がつきます。中には、夜勤専従という選択ができるくらい夜勤が得意な人もいますよね。

しかし、KAIは夜勤が嫌いで仕方ありません。夜勤明けの日差しが本当に嫌です。頭がずっとぼーっとしたまま働くのも嫌です。仮眠終わりに仕事に復帰するときに本当に嫌な気持ちになります。そこで、何とか夜勤を辞められないか、と考えて夜勤について調べてみました。

あなたは看護師の夜勤業務について疑問に思ったことはありませんか?

✔こんな疑問を解決します

・夜勤が長すぎてつらい。他の病院はどうなってるの?

・休憩時間は決まっているの?

・手当がつくけど平均的にはどれくらいなの?

✔記事の信頼性

☑現役の精神科看護師

☑変則3交代勤務

この記事では、KAIが実際に調べてわかった看護師の夜勤の様々な疑問にお答えします。

幸い日本看護協会が労働環境改善のため様々な調査をしています。自分の働く環境について考え、より自分に合った働き方にしていきましょう!

夜勤の時間はきまっているの?

夜勤の時間は実は正確に決まっていません。各病院ごとに異なっているのが現状です。看護師の勤務体系は大雑把に分けると、2交勤務と3交代勤務になります。2交代と3交代でが夜勤の時間が全く異なります。

下記で解説します。

2交代勤務の特徴

日勤 8:30~17:00(1時間休憩)

夜勤 16:00~9:00(2時間~3時間休憩)

  • 勤務時間が非常に長いため疲労が蓄積する
  • 休憩時間をどれだけとれるかが重要

上記の勤務時間を見ると、夜勤の勤務時間が休憩も含めて約14時間です。つまり、病院にかなりの時間拘束されるという事ですね。

日勤➡夜勤入り➡明け➡休み➡夜勤入り➡・・・といった勤務になります。

2交代は日勤と夜勤しかシフトがないため、ワークライフバランスがとりやすいという利点があります。日本の病院では、一般的に2交代勤務のほうが多いです。

KAIの個人的な考えですが、2交代の方が仕事と休日の切り替えができ、ON-OFFがしっかりします。日勤であればアフター5を楽しめますし、夜勤の入りの日はもう完全に仕事と割り切れます。休んだ気がするのは2交代ですね。

3交代勤務の特徴

日勤 8:30~17:00(休憩1時間)

準夜 16:30~1:00(休憩1時間30分)

深夜 0:30~9:00(1時間30分)

  • 勤務時間が短く、準夜という勤務がある
  • 勤務時間が3交代より短いため集中を保てる
  • 日勤➡深夜、準夜➡日勤というパターンがある

3交代は2交代に比べて勤務時間が短いのですが、短いがゆえに「準夜」という勤務形態があります。KAIの勤務する病院は3交代です。

この勤務形態、想像以上に最悪です。というのも、日勤の後に深夜、準夜の後に日勤など、殆ど休憩なしに勤務があるのです。

例えば、日勤終わりでクタクタに疲れて18時まで残業をします。その後深夜勤務なので、家に帰って速攻で仮眠をとってまた情報収集のために早めに来て勤務を開始します。

想像しただけでしんどくないですか?

3交代は24時間患者を受け入れる救急病院で採用されていることが多いです。需要に対し供給するためには仕方がないことなのですが、看護師は本当に命を削っているな、とKAIは思います。

3交代勤務は夜勤が得意な人か、若い人じゃないとしんどいだけですね。

夜勤の休憩時間は決まっているの?

結論から言うと、夜勤の休憩時間は病院次第です。

労働基準法(第34条)では、実労働時間が6時間を超え8時間までは45分以上8時間を超える場合は1時間以上の休憩を勤務の途中で与えるとしています。法律に定められていますので、必ず守らなければならない基準です。

つまり1時間以上の休憩の確保は義務ですが、それ以上に関しては病院次第なのです。

平均的にですが,3交代は1時間~1時間半、2交代は2時間~3時間といったところです。KAIの病院は変則3交代なので1時間半の休憩になっています。

しかし、3交代の仮眠は絶対に眠い状態で起きてしまうので頭がだるくなるんですよね。そのあとの勤務がただただしんどくなるだけなので、KAIは30分の仮眠の後は筋トレして過ごしてます(笑)

ちなみに夜勤のバイトをした時の病院は、2交代ですが他の職員と協力して3時間ほどとっていました。緩い病院なら協力して休憩を沢山とれるところもあるようです。

夜勤が本当に嫌いなKAIが夜勤に抵抗する方法について考えた記事は夜勤の睡眠不足を解決する方法とは?【睡眠の質を上げることが大事】をお読みください。

夜勤の回数は何回まで?

結論から言うと、これも病院次第です。

日本看護協会では「夜勤・交代制勤務の基準」が挙げられています。

基準3 夜勤回数は3交代勤務は月8回以内を基本とし、それ以外の交代制勤務は労働時間などに応じた回数とする。

基準4 夜勤の連続回数は 2連続までとする

基準8 夜勤後の休息について、2回連続夜勤後にはおおむね48時間以上を確保する。1回についてもおおむね24時間以上を確保する 

ただし、これらはあくまでも日本看護協会の提案する基準であり、病院がすべてを守る必要はありません。結局のところ病院次第であるといえます。

公的に目安として提案されたのは、1965年に出された「看護職の夜勤は8時間3交代勤務において、2名、月8回以内を基本とする」といういわゆる2- 8(ニッパチ) 判定のみです。

ところが、2010年の日本看護協会の調査では、

「3交代制・変則3交代制の平均夜勤回数は8.5回で、43.1%が月9回以上、21.6%が月10回以上」勤務していました。

ニッパチ判定から40年以上を経てなお、この基準にさえ届いていない状態です。看護職の過酷な労働の現状が明らかになっています。最悪ですよね(笑)

もちろん稼ぎたくて夜勤ばっかりするのは良いのですが、そんな人がどれだけいるのか…。

日本看護協会(2013). 看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン

夜勤の手当はどのくらいつくの?

日本看護協会の調査によると、下記が平均の金額となります

勤務手当(円)
3交代準夜勤4,149
3交代深夜勤5,006
2交代夜勤10,999

なんとも言えない金額ですね(笑)。もっともらってもいいような気がするのですが…。

看護師は夜勤で稼ぐ、といっても過言ではないですから。夜勤手当の額はしっかり確認するのがお勧めです。KAIは変則3交代勤務ですが、夜勤手当は1回7.000円です。経験上ですが、精神科の夜勤は結構高いですよ。

後は、病院での夜勤回数を増やすより、夜勤バイトをする方が圧倒的にお勧めです。

夜勤バイトはしっかり休めるし、責任はそこで働いている人がとってくれるので指示通り動くだけなんですよね。頭を使わないのですごく楽です。

夜勤なしでも働ける?

夜勤なしでも働くことは可能です。小さいお子さんがいるママさんナースや、夜勤が体質的に合わない方はいますので、需要はあります。

ただし、看護師は基本給が低く手当で稼ぐという特徴があるので、総支給はかなり下がります。

周りの理解がある病院に勤めることが重要です。病院によっては対応していないところもあるので、民間の精神科病院、クリニック、美容系、訪問看護あたりが働きやすくてお勧めです。

KAIは夜勤が体に悪影響しかないことを知っているので、訪問看護に行って夜勤を辞める予定です。夜勤ができるのは本当に若いうちだけだと思っています。肌はあれるし、給料はあんまり変わらないし、腸内環境が乱れるし、長い目で見たら夜勤はやめた方が良いですね。

夜勤専従という選択

看護師の働き方として、夜勤専従という選択肢があります。夜勤専従はその名の通り夜勤のみをする看護師です。

日勤をせず夜勤のみになるので給料がかなり上がります。

その分、生活リズムは夜型になるので悪影響が強く出ることになります。

夜勤が体に合っているという方もいますが、そもそもは人間の生体リズムに反した勤務です。健康であるとは口が裂けても言えませんので、無理をせず十分に検討したうえで選択するべきです。

また、夜勤専従は経験やスキルが求められるので、新人はやめておいたほうが無難です。

勝手なイメージですが、夜勤専従はママさんナースとパパさんナースが稼ぐために命を削っている働き方だと思ってます。

まとめ

いかがだったでしょうか。

  1 夜勤は2交代と3交代がある
2 2交代は拘束時間がないが、ワークライフバランスが充実
3 3交代は拘束時間が短いが、かなり疲れる
4 休憩時間は病院次第
5 手当も病院次第
6 夜勤をしないで働くことも可能だが、給料は下がる
7 夜勤専従は健康との闘い

夜勤の労働環境ががほぼ病院次第であることが分かりましたか?

夜勤による体への様々な負担は研究で明らかとなっています。しかし、看護師は夜勤がないと給料が低いという現状もあります。

就職や転職の際には十分に確認したほうがいいでしょう。転職を考えている場合は、看護師転職に強いサイト・転職エージェント4選【複数登録でOK】をお読みください。

あなたにとって一番良いと思われる勤務を選択して下さいね。

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看護師は常に人材不足であり、いつでも働くことが出来るという強みがあります。


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