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【看護学生をやめたい!】ちょっと待って。本当にやめるべきなの?現役看護師が実体験を交えて解説します。

看護学生ってめちゃくちゃ大変ですよね。これは体験した人でないと分からないことです。多分数ある学生の中でも、一番鍛え上げられていると思います。

特に実習はしんどいですよね。頑張って勉強して臨んでも、現場の看護師にはたくさん怒られて、家に帰ったら大量の記録をして睡眠時間も少なくて、睡眠不足の寝ぼけ頭で実習に行ってまた怒られる。

本当にストレスばっかりです。

看護学生をやめたいって思ったことありますか?

KAIは何回もありますよ。看護師をやってるいまでも辞めたいと思うことがあります。

きっとだれしも思うことですが、本当に私にできるのか?看護師は向いていないんじゃないか?そう考えていませんか?

この記事ではそんな悩みについてエールを送ります。KAIの体験談も紹介します。

がんばれ!なんていいません。この記事を読んで少し休んでいきましょう。

✔記事の信頼性

・地方公立大学出身

・看護師、保健師、第1種衛生管理者

・現役の4年目看護師、病棟主任、プリセプター経験、教育委員会所属、実習指導経験

・精神科スーパー救急病棟勤務

看護学生をなぜやめたいと思うのか

看護学生を辞めたいと思う原因はいくつか考えられます。

  • 実習で怒られた、うまくできない
  • 留年しそう、興味が持てない
  • 自分に向いていないと思ってしまった

こんなところでしょうか。看護学生の実習は本当に大変で、教育もかなり厳しいものです。看護師の育て方は古いですからね。実習での経験や普段の授業を通して、自分には向いていない。と感じてしまう人も少なくないでしょう。

また、実際に看護学生になってみて、講義の内容に全然興味が持てない!と思ってしまった人もいるでしょう。

様々な理由はありますが、一番多いのは上に上げた3つなのではないかなと思います。

何を隠そう、KAIも同じ理由で看護学生を辞めたいな、と思っていました。

ちなみに看護学生の忙しさを解説した看護学生は忙しい?辛い学生生活を乗り越えるためには‥も必読ですよ。

KAIが看護学生を辞めたいと思った理由

KAIは4年生の公立大学の看護学科に通っていました。看護学生を辞めたいという気持ちは常にあったんですが、一番強かったのは1年目と2年目です。逆にそこを通り過ぎると、実習や看護学生の生活にも慣れて余裕でしたね。

KAIが辞めたいと切実に思った瞬間を紹介します。

1年目の看護学実習での経験

1年目の看護実習は慢性期の病棟で寝たきりの患者さんが殆どでした。受け持ち患者さんはもちろんですが、基礎看護がメインなので病棟の患者さん全員の排泄介助に入っていたんですよね。

地獄でした。本当に申し訳ないんですけど、人の排泄処理とか本当に無理!と思いました。これがこれから一生続くのかと思うと背筋が凍りましたね。

また、摘便を始めて体験した時の看護師がとてつもなく怖かったのを覚えています。突然やる機会ができたので、当然事前学習なんかできていませんでした。学校でもほとんどやらない手技です。

患者さんの安全安楽を考えれば当然のことですが、学生になったばかりのKAIにとっては一つ一つの言葉が刺さりました。指導もそうですが、終わった後に淡々と「勉強が足りてない。もっと練習して」と。久しぶりに泣きそうでした。というか半分涙目でした。たしか50代後半くらいの看護師。

挙げていけばキリがないですが、看護師という仕事に対するショック、指導する看護師の怖さも相まって本当にやめようと思ってましたね。

2年目はバイト専念

そんな1年目の実習を終えて、講義中心の学生生活に戻ってからは看護学生を辞めたいという気持ちしかありませんでした。俺はこんな風に働きたいんじゃない!とか思ってましたね。とがってました。

この時期のKAIは本当にクズなんですけど、欠席できる講義とその回数をしっかりリサーチしたうえで、さぼりまくってゲームとバイトをしてました。

現実逃避ですね。看護師とやりたくないという気持ちと、実習をやりたくないという気持ち、講義が面白くないという気持ち、色々混ざり合ってました。

バイト先で就職してやろうとか、看護学部からの転入も考えてました。

めようと思ってるという話は家族には言えなかったですね。お金を払ってくれてるのは家族だし、文句なんか言ってられません。でも看護学生がしんどいのも事実。2年目は本当にすさんでました。麻雀とタバコにはまってたのもこの時期ですね(笑)

辞めたい気持ちが消えた理由

そんなこんなで行動力のないKAIはだらだらと看護学部から逃げ出すこともできず、結局2年目の看護学実習に挑みます。基礎看護実習の集大成です。2年目の実習は比較的穏やかに終わりました。もちろん看護師や指導教員から怒られることは多々ありましたが、少しずつ慣れてきました。そして、受け持ち患者さんとのかかわりの中で自分が興味を持てた部分があったのです。

KAIが受け持ったのは、前立線がんの方でした。詳しいことは語れませんが、ほぼ終末期に近いような方でした。本人、そしてお見舞いに来ていた奥さんととても密にかかわることができました。KAIはそこで人間の心理面に深く興味を持ちました。考えていること、感じていること、病気に対する受け止め方や考え方。いろいろな話をして、いろいろな援助をしました。そして自分の中でこの分野を勉強してみたい!と思い、結果的には何とか看護学生を終了し、現役の精神科看護師になることができました。そんなKAIが今では病棟主任をして実習生の指導担当をしているのですから、人生は分からないものだなと思います。

結論、看護の中に何か自分の興味のもてることが見つかれば、それが続ける理由になるという事ですね。

看護学生を続けるべきなのか?

KAIの看護学生時代の体験談を語りました。少しでも共感してもらえると嬉しいです。きれいごとじゃないですけど本当に考えが変わったんですよね。

では、今まさに悩んでいるあなたは看護学生はやめるべきなのか、つづけるべきなのでしょうか?

結論から言うと、辞めてもいいけど続けるほうが今後の人生のためになる、これが答えです。

ほかにやりたいことが明確に決まっているか?

人の排泄対応とか、介護的な要素が苦手なら向いていないので、やめていいと思います。

また、看護学生がつらいからやめる、という判断も決して悪くないと思います。ただし、次にやりたいことが明確に決まってからやめる方がいいです。

看護学生は確かに大変ですが、看護学生が経験する大変さは社会に出た時に誰しも経験するものです。環境により多少の差はあれども、上司とのやり取りや患者、もしくはお客様への対応というのは、いづれも誰もが通る道ですからね。看護師よりきつい環境ってそうそうないので、メンタルは本当に強くなります。そしてそのメンタルの強さは今後の人生のためにもなります。

逆にここで辞めてしまった場合、その後が大変です。誰ともぶつからず、怖い人のいない職場なんてありませんからね。実際、学生よりも責任が問われるので看護師になってからの方が100倍くらい大変です。社会に出てから避けられない経験を学生のうちに経験していると思ってください。

看護師という仕事のメリットを理解する

本当に悩んでいるのであれば一つ判断基準を。これはあくまでもKAIの考えです。

あなたが、看護師とは違う未来を選んだ時にどう人生を組み立てるのかを想像してください。

KAIの考える看護師のメリット

・学歴がほぼ関係ない。面接と小論文かけば大体受かる学校。

・人間にとって一番重要な健康に関する知識が持てる

・国家試験の合格率が90%を超える。つまりほとんどの人が合格できる

・看護師は常に不足しているので、就職先に困らない。いつでも転職できる

・平均年収500万程度、学歴関係なくこれだけ稼げる職業はほとんどない。

・看護師という資格だけをもって他の働き方ができる

KAIが考えるメリットだけでもこれだけあります。おそらく看護師ではない仕事で同じような環境を目指すためには相当量の勉強が必要になるはずです。

多忙な割に低いといわれがちな給料ですが、詳しく解説したこの記事を見てみてください。【4年目看護師が考える】新卒精神科看護師の給料は高いのか?安いのか?【年収も手取りもすべて公開!】看護師より年収を上げるには当然のことですが、勉強するしかありません。

もちろんお金や環境だけで考えるな!という意見も分かります。

ですがそれだけ看護師という職業の需要があるという事を理解してください。

看護師という資格を持ちながら、違う働き方を考える

後に伝えたいのは、看護師はかなり便利な資格である、という事です。

医療のトップは医師ですが相当の勉強が必要なります。看護師はある程度の勉強と実習でなることがで、国家資格なので、重宝されます。

つまり、看護師はめちゃくちゃコスパがいいのです。

そして、看護師の働き方は多岐にわたります。病棟や地域で看護師として働くだけではありません。

・保健師、養護教諭、産業保健師

・看護教員、研究者

・一般企業でOL

また、看護師という免許を持ちながら全く別の仕事をすることもできます。

・カウンセラー

・医療コンサルタント

看護師という職業は、社会では一定の立場を得られます。国家資格ですからね。

まとめ

いいかがだったでしょうか。

まとめ

・看護学生を辞めたいと思う理由は複数ある。

・KAIは看護師が向いていない、看護師として働いていけないと思い辞めたい時期があった。

・続けようと思ったのは実習の受け持ち患者さんのおかげ

・看護の中にやりたい、続けたい理由が見つかれば大丈夫

・排泄処理や介護関係がどうしても無理ならやめたほうがいい。

・他にやりたいことが見つかってないなら、続けたほうがいい

・看護師という資格はコスパに優れ、同じ給料をもらおうとするとより勉強が必要。

KAIも本当に看護学生を辞めようと思っていました。でもそれ以上にやりたいこともないし、とだらだらしていたらやりたい理由が見つかりました。

そうなってからは気持ちもがちっと切り替わりまして、KAIの2年までの成績はCが殆どなのに、3年目からはほぼAでしたよ(笑)

看護学生をやめたい!という気持ちは分かるのでじっくり悩んでください。そして自分なりに納得のいく答えが出せればそれでいいと思います。私はあなたを応援しています。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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