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【学生必見】記憶するには睡眠が最重要【国家試験対策】 

看護学生は試験が非常に多く、大変ですよね。卒業前には国家試験も控えています。人生のかかる重要な試験ですから、ストレスを感じつつ一生懸命勉強していることだろうと思います。

沢山勉強することは大事です。

しかし、

・しっかり睡眠をとっていますか?

・勉強終わりの夜に飲みに行っていませんか?

結論から言うと、どれだけ質が高く長時間勉強したとしても、良い睡眠をとらないと記憶には定着しません

この記事では、睡眠が記憶を定着させるのにいかに重要かを解説しています。

もしかしたら、あれだけ必死に勉強したのに次の日には抜けている…。こんな風に記憶に定着しない原因は睡眠不足かもしれませんよ。

✔記事の内容

・睡眠と記憶の関係

・レム睡眠とノンレム睡眠の働き

・必要な睡眠時間

・国家試験前直前の準備

✔記事の信頼性

・精神科看護師

・スーパー救急病棟勤務

・睡眠を科学的に理解している

KAIは現役の精神科看護師です。精神科では睡眠不足で悩む患者さんが数多くいます。そのため、睡眠については科学的に理解しているのです。

さっそく解説していきます。

睡眠と記憶の話

睡眠と記憶には切っても切れない強い結びつきがあります。記憶するには何よりも睡眠が重要になってくるのです。

記憶するためになぜ睡眠が必要なのか

睡眠は記憶を固定させるのに非常に重要な役割を果たします。

例えば…

あなたは朝起きた後、携帯を触りSNSをチェックします。「コロナウイルスのワクチンが…、芸能人の~さんが…」など経済、政治、芸能、様々な情報が脳に流れ込みます。その中で、自分の興味のあるものを記憶し、興味のないものはスルーしていきます。

脳は上記のような情報処理を1日の間に何回も繰り返します。そしてその過程で疲弊します。この疲れた脳は、睡眠をとることでリフレッシュされます。そして次の日、また新たな学習ができるようになるのです。

脳は仕入れた情報を「海馬」といわれる場所に1次的に保管しています。

しかし、海馬は容量が決まっており、1次的な保管には限界があります。

そのため、睡眠をとっている間に、記憶を長期的に保存できる場所(皮質)に移動させているのです。そうすることで、容量が空きまた新しい情報を仕入れられるようになるのです。

つまり、睡眠をとらないと記憶の長期保存ができず、新しい記憶の保管もできないことになってしまいます。

レム睡眠とノンレム睡眠の話

睡眠のサイクルが90分間隔であることはしっていますか?

睡眠には種類が2つあります。レム睡眠とノンレム睡眠があります。

特徴を簡単に分けると、以下になります。

・レム睡眠➡夢を見る睡眠。浅い睡眠「

・ノンレム睡眠➡夢を見ない深い睡眠

記憶を一時保存する「海馬」から長期保存する「皮質」に移動させるのは、深い眠りであるノンレム睡眠の間です。そして、今までの記憶と新しい記憶を統合するのがレム睡眠です。

ノンレム睡眠をとることで記憶できるスペースが空き、レム睡眠をとることで記憶が定着して統合されます。

つまり、学習したことを記憶に残すには、両方の睡眠をとる必要があるという事ですね。

睡眠の前半ではノンレム睡眠が、後半ではレム睡眠が増えることが分かっています。

学習したその日に眠らないと意味がない。

睡眠と記憶の関係は分かりましたよね。もし、眠ることができなければ記憶の長期保存ができず海馬に記憶がたまったままになります。

これは記憶のスペースが空いていない状態です。

満杯のバケツを想像してみてください。満杯なバケツに水をさらに注いでも、こぼれていくだけですよね。勉強も同じです。十分な睡眠がとれなかった状態で勉強しても、海馬はいっぱいいっぱいです。

学習したことが頭の中に入らず、こぼれていき、記憶ができなくなります。

つまり、勉強をしたその日に十分に眠らないと、次の日の学習に支障が出てしまうのです。

効率よく勉強する方法

では、結局のところどれだけ睡眠をとればいいのでしょうか。

結局何時間睡眠が必要?

結論から言うと、入眠にかかる時間も含めて8時間です。

レム睡眠とノンレム睡眠は90分前後の周期で交代します。

入眠したてはノンレム睡眠の占める割合が多いのですが、6時間を超えたあたりから徐々にノンレム睡眠の占める割合いが上昇します7時間半を超えるとノンレム睡眠が一気に増え、自然な目覚めに近づきます

十分なレム睡眠とノンレム睡眠には、7時間半以上の睡眠が必要という事ですね。

もし6時間より早く起きると、深い睡眠であるノンレム睡眠の途中で起きることになるので頭がぼーっとしたまま、やる気の出ない1日になってしまいます。

記憶のためにも、次の日の勉強のためにも8時間の睡眠を心がけましょう

アルコールは最大の敵

アルコールは眠りの質を最も下げる物質です。

アルコールは鎮静剤のようなものだと思ってください。あくまでも脳をだましているだけです。飲酒をすると眠くなりますが、これは自然な眠り、すなわち人間本来の睡眠ではありません。

睡眠に関する研究によると、飲酒をすることでレム睡眠が減少することが報告されています。

勉強した日に飲みに行くと、アルコールが良好な睡眠を妨げ、結果的に記憶ができないことになります

僕は国家試験の勉強終わりに友達とよく飲みに行っていました。今思えばバカなことをしたと思います(笑)。

朝は学習して夜間は復習だけにする。

人間は朝にインプットして、夕方にアウトプットするのが適しています。

朝は記憶が整理され、記憶容量が空いた状態なのでインプット優先。

夕方は記憶が埋まってきているので、インプットした情報を統合させる時間。

よって朝は暗記モードで記憶し、午後に過去問や問題集を解くのが一番効率がいいです。

最後に少しまとめて、そして早めに寝ましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。

  まとめ
1.睡眠は記憶の保持に重要
2.ノンレム睡眠が記憶スペースを空け、レム睡眠が記憶を統合する。
3.学習したその日に眠らないと記憶は定着しない
4.8時間睡眠がおすすめ
5.朝はインプットして、午後にアウトプット

国家試験もあと少し…。ラストスパートをかけている皆さんは、ぜひ禁酒をして臨んでみてください。

記憶がしっかり定着するうえに、試験終わりの打ち上げが最高になるはずですよ!!

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